ダイちゃんの意外と書いてる説

どんなことを書いてるか、自分で確認したいと思います

結婚式の前撮りで驚いたこと

最近は挙式・披露宴の別撮りをする人たちが多いらしい。

 別撮りというのは挙式・披露宴とは別の衣装で撮影をしてもらうことだ。挙式・披露宴では洋装を着るので、別撮りでは和装を着る。別撮りは挙式・披露宴の当日に撮ることもあれば、挙式・披露宴の日より前の日に撮ったり、後の日に撮ることもある。

 特に前の日に撮るとその写真を結婚式会場に飾ることができるから人気だ。前撮りとも呼ばれている。


うちも前撮りをすることになった。前撮り業者はたくさんあり、選ぶのが大変だった。
 料金相場が15万~20万円だったので選ぶ方も慎重になる。

 資料請求や実際に話を聞いた中である業者が良さそうだった。普通の写真・静止画であるスチルと、動画ムービーを一緒に撮ってくれる写真屋だ。しかもロケ撮影といって大きな神社に行って、境内で撮影してもらえる。ロケ撮影で約10万円と相場よりかなり安い。

このような良心的な写真屋はなかなかないので妻と一緒に店舗へ行ってみた。個人で営んでいるが昔ながらの写真館という感じではない。今風のスタジオ兼写真屋だった。衣装がたくさん並べてあって選ぶことができる。妻が色打ち掛けを選んで私は羽織袴を選んだ。
 撮影日を予約して申し込んだ。

スチルと動画も撮ってくれるということで当日はカメラマンが2人くるのかと期待に胸を膨らませた。


当日の朝になり、着付けをしてもらった。思っていた以上にかなり本格的な着付けで焦った。
 着付けをしてもらうとなかなか自由に動けないので写真屋さんが撮影地である神社に車で送ってくれる。妻も初めての本格的な和服で大変そうだった。

 運転手である写真屋の男性店長と、助手席には女性のスタッフ、後部座席に我々夫婦2人で神社へ向かった。スチルは店長が、ムービーは女性スタッフが撮影してくれると思い込んでいた。

 現地に着き、車を降りるとどうやらカメラは1台だけだった。店長が持つCanon EOS 70D。私は正直とまどった。てっきりフルサイズカメラで撮影するものだと思い込んでいたからだ。70DはいいカメラだがAPS-Cの中級機だ。しかも1世代古い。現行は80Dで性能は進化している。70Dで大丈夫か?不安がよぎったが、顔には出さずに平静を装った。

 撮影が始まると緊張気味の二人を乗せるようにいろいろと言っていただいた。さすがプロだ。笑わせて和ませるような言葉が飛び交う。

 2時間くらいで撮影は終わった。カメラマンのおかげであっという間だった。楽しく撮影が終わって良かった、結婚の記念にいい写真が残せると思った矢先に、
 「あれ!?動画は撮った?」
 今更ながらの疑問がわき上がってきた。

スチルと動画でセットになったロケ撮影。動画のカメラを回しているスタッフはいなかった。
 撮影は写真屋の店長一人。女性スタッフは荷物を運んだり、リモートフラッシュの位置を変えたりあくまで助手だった。

それで店長におそるおそる聞いてみた。
 「動画の撮影はいつですか?」

 「もう撮ってありますよ。」

EOS 70D一台でスチルも動画も撮っていたということだった。動画も撮影していたなんて気が付かなかった。一眼カメラ一台でスチルも動画も。動画カメラなんて必要ないんだね。


写真屋店長は70D一台で器用にスチルも動画も撮ってくれていました。さすがCanon EOS 70D。APS-Cの中級機なんて言ってごめん。プロが現場で撮影する機材でした。